村民の夏休み

Writen by さとこさん

1ヶ月ほど龍神の家を空け、帰ってきたらヤモリの子供達に家を占領されていたさとこさんです。
私たちが留守中に文字通り「家守」してくれたのかなと思いますが、小さくてすばしっこくてぜんぜん捕まえられません。ヤモさん、今いずこ。

この夏なぜ1ヶ月留守にしていたかと言うと、今年は4年ぶりに埼玉の実家に帰省することができたのです。4年前、娘は5歳だったので行動範囲も限られていました。9歳になった今は電車賃が発生するものの、気軽に電車にも乗ることができて行ける所が増え、より一層楽しめました。移住丸11年の私は「東京はすごいね!」とキャーキャー言う、ただのおのぼりさんでした。

ただ、夏の帰省が久しぶりすぎて帰省前の準備で一番大事なことを忘れてしまいました。それは「換気扇を回すのを忘れた」ということです。そのせいで1階に置いてあった靴や布皮製品にはカビが発生し、特に酷かったのは夫の愛するエレキギターで見るも無残な姿でした。

さて、皆さんは母校の小学校・中学校のプールを覚えていますか?
私の小中学校は埼玉の住宅街にあって、プールは学校の敷地内にありました。つまり「学校のプール」だったわけです。
でも、ここ龍神には「学校のプール」ではなく「市営プール」が3つあります。その市営プールは小学校に程近い場所にあり、水泳の授業はこの市営プールで行われるのです。
市営福井プールの監視員を夏休み期間されている方に「使用する人は村内の人が多いですか?」と伺うと「外から来る人も結構いる。」とのことでした。村外の人がどうやってこの場所を知るのだろうと不思議に思っていましたが、このプールが「子供とのお出かけ先を解決する子育てお助けナビアプリ」で紹介されていたので納得しました。

移住した当初、「プールの水は川の水」と聞いて度肝を抜かれたことがあります。悪天候で川が濁っているからプール開きができない、と言う年があったのです。えー!どういうこと?と思いますよね。我が子が使用するプールは、綺麗な時を狙って入れた日高川の水を一番最初に入れるそうです。龍神村を流れる日高川はとても美しい清流で、夏になると村内外の人たちの絶好の水遊び場となります。一人一人がルールを守って綺麗な川で自然を満喫できるのはいいですね。

龍神村の夏は短く、川遊びもそろそろ終盤なのかなと思います。市営プールの営業も終了しましたが、夏に龍神に来られる際は市営プールで遊ぶのもいいかもしれません。3つのプール全てに幼児用プールがあるので小さいお子様連れにはお勧めですよ。

この記事を書いた人

さとこさん

埼玉県出身。3年間の海外生活以外は実家を出たことがない。 子供英会話講師など英語に関わる仕事を続けて、友人の紹介でテレビ番組の翻訳業務に就き、テレビディレクターである今の夫と結婚。東京でのママ生活を満喫していた。ところが、2012年夏、夫の「龍神村へ移住したい」の一声で当時2歳の息子と3人の移住決定。今は長女にも恵まれ、親族も友達もいなかった関西の、しかも山奥での私の暮らしが続いている。