南高梅、はじまりました

Writen by なかやまさん

こんにちは。なかやまです。

田辺はまだ梅雨入りはしていませんがちょこちょこ雨の日が続いています。気候的にはまだまだ朝晩は涼しく過ごしやすくはありますが、こんな感じだとなかなか梅はできてきません。やはりムッと蒸し暑くなってくると梅も太ってきて、一気に熟度が進んできます。

今年の梅の作柄ですが、暖冬のために通年であれば2月の上旬に開花を迎えるはずの梅の花がかなり前倒しで咲いてしまったこと、3月に入り雹が降って果実が傷だらけになってしまったこと、そしてこちらも暖冬だったことでカメムシの越冬する数が多く、収穫目前にして大発生してしまったこと、主にこう言った理由で記録的な不作年になっています。

知り合いの農家さんたちとの話しでも昨年の2〜3割しか収穫量がなさそう、傷が多くて選別に時間がかかるなどなど、景気の良い話はまったく聞こえてきません。長年農業をしている先輩農家さんたちも、「こんな年は初めて」と、かなり厳しい状況です。

近隣JAの調べでも、当初は前年の7割の市場販売を計画していたそうですが、下回る見込みのようです。

そんな感じですが、我が家でもぼちぼち南高梅の収穫をはじめました。家族だけで軽くとってみましたが例外なく、やはり傷多め、量は少なめと言ったところ。。。選別にも時間がかかるので、小学生の娘も手伝ってくれています。

まだまだ始まったばかりですが量も少ないので、今年はサクッと終わってしまいそうです。

皆さんのもとへ流通する量は少ないですが、雹の傷は外観は悪いですが味には問題がないため、貴重な梅の実を使って梅酒や梅干しを作ってもらえると農家冥利につきます。価格は高めのようですが。。。

梅農家の皆さん、厳しい年ですが頑張って行きましょう!!!

では今日はこのへんで、、、最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

なかやまさん

田辺市の山間部出身の30代。農業大学卒業後、Uターンして地元で就職し、5年前に実家の家業である農業の道へ。主にみかんなどの柑橘類や南高梅を栽培しています。趣味は自然豊かな和歌山県内の海や川で釣りをすること。自身の日々の暮らしの風景や、地域での出来事などを発信してゆきます。