田辺市…「WHY NOT !?」
家族で兵庫県から田辺市に移り住み約2年。
高校を卒業するまでは本州最南端の町、和歌山県串本町で育ちました。
今も実家は串本町なので、私にとっては「移住」というより「帰郷」という感覚かもしれません。しかし同じ和歌山県といっても田辺市のことはよく知らないし、まさかの田辺市!という展開。
大阪で営業職として働いていたときは、終電に飛び乗り深夜に帰宅の日々。
そんな生活が数年続くと、体力には自信のあった私の体にも不調が。
ある日の仕事帰り、いつもの駅の階段を登りながら、私は独り言。
「あー旅に出たいわー」
「・・・」
「・・・」
「・・・WHY NOT ??」
私の独りつぶやきに対して、頭上にゴーーーンと “Why not?” という言葉が降ってきたのです。
(これは英語で、相手の言っている事に対して「何であかんの?」という意味での返答に使われます。「いいやん!是非とも!」というような強い肯定の意味が含まれる場合にも。)
当時の私はこの言葉で、パチッと目が覚め、あれ、そっか。あかん理由はないよな。
ということで暴走アラサー女、退職し、当時の婚約者(今の夫)に行ってきますを告げ、世界一周の旅に出ることになりました。
学生の頃アメリカに留学していて、当時出会った友人たちを訪れることが一番の目的で、その他にも行ってみたかった国などをまわることに。3ヶ月かけて、いろんな国や友人たちを訪れる中で、こういう暮らし素敵やなー、こんな環境いいなーが自分の中にたくさん蓄積されていきました。
そして帰国後、無事に入籍。
夫と理想の生活についてあれやこれやと語り合う中で、私の中での優先させたかったことは、海を感じる暮らし。登山が好きな夫は山に近い暮らし。二人とも共通していたのは、自然がもっと多い環境が良いね、ということ。
しかし、まだまだ漠然としていて「いつかは…」というレベル。
そうこうしているうちに、妊娠、出産、育児で、現実の生活は理想とはほど遠く。。。
夫は仕事の帰宅が遅く、息子の寝顔しか見れないような毎日。
ベビーカーに息子を乗せてお散歩しながら、ふと「息子に見せたい景色がない」と感じたその瞬間。
母となった産後のホルモン崩壊中の私に、またまたやってきましたよ。
” WHY NOT ” 第二弾。
そのタイミングで「移住フェア」が大阪で開催されることを知り参加。色々なブースをまわり、最後に時間が余ったし、ちょっと寄ってみようか〜と話を聞かせてもらったのが、田辺市のブースだったのです。
そこからは、田辺での夫の仕事も決まり、トントンスルスルとご縁に導かれるように、私達家族の田辺市での暮らしがスタートしたのです。
海もあって山もある、温泉や世界遺産の熊野古道まで併せ持つ。
田辺市…「WHY NOT !?」