ことりっぷマガジン-2025冬-

Writen by 松本 麻佐子さん

龍神村にUターンして10年目。

なかなか目立つタイプでもない私ですが、去年たまたま、旅行雑誌の企画とマッチングし、その中で、田辺市を紹介させていただく機会をいただきました。

2024年12月10日発売の「ことりっぷMagazine Vol.43 2025冬」号です。

今号のテーマは「あらためて行きたい日本の温泉」で、私が携わった企画「すてきな人がいる町に」では、龍神温泉~田辺市街~熊野古道など、トータル見開き3ページとボリュームたっぷり!

和歌山県・田辺市の魅力満載で、お届けしています。

事前打ち合わせの際に、ライターさんからは「松本さんが本当に通っているお店を教えてください」と言って頂けたので、本当に正直に、私の気に入っているスポットを紹介しています。笑

龍神村エリアからは、日帰り温泉でのんびりできる〝季楽里龍神〟と、私の働いている〝道の駅水の郷日高川龍游〟の2スポット。

田辺市街地エリアからは、手作りの日替わりランチが絶品の〝喫茶ゴリラ〟

芳養エリアからは、こじんまりとしながらも、本格的なフレンチが楽しめる〝Restaurant Caravansarai(レストラン キャラバンサライ)〟

本宮エリアからは、お店でも使わせてもらっているコーヒーショップ〝CABELO coffee(カベロ コーヒー)〟

今回、このような機会をいただいたことで、改めて思ったのが、田辺市は、もちろん都会みたいに、たくさんのお店があるわけでは、正直ないです。ですが、粒ぞろいのと言いますか、いろんなお店さんと、顔の見えるコミューニケーションが出来ていて、私自身、心がほこほこと温かくなり、なんだか嬉しいなと思ったわけです。

それと逆に「すべてが筒抜けでしんどい」というのも、田舎に住む人の本音かなとも思いますが。

でも、私は、1周回って、自分をごまかすことなく、まっすぐ生きるしか無いので、ある意味、取り繕う必要もなく、ラクで気に入っています。

そんなことを考えていた時、今回の取材と同じ時期に、東京から和歌山移住を検討している方がお店に遊びに来てくださり、ゆっくりお話しする機会がありました。

その中で、パッと聞いただけでも、現在、申し分無いくらいの給料を頂いているようで、でも、移住したいと仰っていました。「不躾な質問ですが、なぜ、移住を考えているのですか…?」と聞いたところ「給料はいただいている方だとは思うのですが、、、心が貧しいという感じでしょうか」と、ぽつり。

私は、自分がUターンを決めた時に感じた、なんとも言えない気持ちを思い出していました。

それはどこに住んでいても同じだと思いますが、〝マイホーム〟と思える空間や、人が、そこにあれば、毎日は楽しいのかなと思います。

私は、そんな空間と人に出会えていて、とってもラッキー。そして、そのことを、今回の取材で気付く機会をいただけて、これまたラッキー。

和歌山で見つかるかは分かりませんが、その方にも、そんな〝マイホーム〟が見つかるといいなと思います。

書店で見つけたら、ぜひ、ことりっぷマガジン2025冬号、手に取ってご覧ください♪

この記事を書いた人

松本 麻佐子さん

田辺市龍神村出身。高校から村を出ていたので、10年ぶりの龍神村・田舎暮らし。家具屋の長女。関大卒、大阪での広告代理店勤務を経て、26歳の時にUターン。家業の「道の駅龍游」と「G.WORKS」を行ったり来たりの日々。どこに住んでも、いいとこ、あかんとこあると思ってます。でも、できるだけ「いいとこ」を見つけて、日々過ごしたい。このたなごこちライターを通して、私自身も地元の新しい発見ができたらと思っています。