春の七草

Writen by なかやまさん

こんにちは。なかやまです。

田辺は年明けからはこの時期にしては暖かい日が続いていましたが、最近は季節が逆戻りしたかのように寒い日が続いています。

来週には和歌山県に今季最強の寒波がやってくるそうで、せとかなどの柑橘類が凍ってしまわないか心配しています。

暖冬の年であっても、1日だけでもマイナス3度くらいまで気温が下がると凍害の心配が出てきます。一度凍ってしまうと本来の味にならなかったり、苦味が出たり、最悪の場合すべて廃棄することになってしまいます。一年間育ててきた作物が一晩で台無しになることもあるので、冬場は色んな意味でヒヤヒヤです。。。

最近の農作業では、我が家では色々な柑橘類の収穫時期を迎えており、毎日忙しく過ごしています。梅、みかんの収穫時期に引き続いて、第三の農繁期に突入です。

先日は不知火(デコポン)の収穫を行いました。この不知火は先日の記事でお伝えした袋掛けするものではなく、それよりも出荷の早いレギュラーの不知火になります。今作、このあたりの産地では不知火は不作傾向で、我が家でも収穫量が少なめでした。

ご覧のとおり、ヒヨドリに食い荒らされたものもところどころ見受けられます。収穫量が少ないうえにこの様な被害もあり、今シーズンは梅の雹害からはじまって、みかんの不作もあり、農家には大変厳しい一年となっています。

良い時もあれば悪い時もある。。。農業はその年の環境によって色々と左右される部分もありますが、来シーズンに向けて頑張りたいと思います。

さて、正月明けの一月七日、七草粥を頂きました。

七草粥は青菜の摂取が不足しがちなこの時期に昔から食べられているそうです。また、お正月の御節料理などのごちそうで疲れた胃腸を労るためという説もあります。

最近は作られる方も少ないかもしれませんが、我が家では毎年頂いています。子どものころはこれが青臭くて大嫌いでしたが、この年になってからは季節の節目に頂く料理として、ありがたい気持ちで頂いています。

今年は嫁さんが畑を回って、ナズナ、スズシロ、スズナ、ゴギョウ、ハコベラ、セリ、ホトケノザの七草を探してくれましたが、ナズナだけどうしても見つけられなかったようで、正式には六草粥でした。笑

胃腸の調子も整ったので、これからさらに忙しくなる農繁期も乗り切れそうです。

では今日はこのへんで、、、最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

なかやまさん

田辺市の山間部出身の30代。農業大学卒業後、Uターンして地元で就職し、5年前に実家の家業である農業の道へ。主にみかんなどの柑橘類や南高梅を栽培しています。趣味は自然豊かな和歌山県内の海や川で釣りをすること。自身の日々の暮らしの風景や、地域での出来事などを発信してゆきます。