寒波再び

Writen by なかやまさん

こんにちは。なかやまです。

田辺は、というよりも全国的ですが、またまた寒波に見舞われています。今回の寒波は一週間くらい続いており、屋外での農作業には堪える寒さが続いています。来週になれば寒さも緩むようで、いい加減少し暖かくなってほしいと感じる今日この頃です。

そんな中、畑では春らしいことも。。。
南高梅の蕾が膨らんできており、もうすぐ開花を迎えつつあります。

昨年は一月下旬頃より開花がはじまりました。梅は開花が早い年は不作に、遅い年は豊作に、と言う昔からの言われがあります。

昨年は記録的に早い開花だったため、ベテランの先輩農家さんたちも経験したことがないほどの不作年でした。おまけに雹害も重なって踏んだり蹴ったりな梅シーズンでしたね。。。

今年は例年よりも開花は遅めで、二週間近く遅れています。こんな年は豊作になりやすいので楽しみですが、意気込みすぎずに見守って行けたらと思います。

さて、最近の農作業ですが、農繁期と言うことで柑橘の収穫作業が続いています。先日はネーブルオレンジを収穫しました。

ネーブルオレンジは全国シェアで見ると、静岡県や広島県が大きな産地で和歌山県は全国で3番目(だったかな?)の生産量を誇ります。

ネーブルは通常の流通であれば、年末頃に収穫し、それをしばらく倉庫などで貯蔵して追熟させたのち出荷され、消費者のもとへ届きます。

ですが我が家では、冬場でも比較的暖かい田辺沿岸地域の地の利を活かして、出荷直前まで木に実らして完熟させています。

樹上で完熟させるとなると、通常よりも二か月ほど栽培期間が長くなるため、その間に風による擦れキズがついたり、ヘタ落ちしたり、凍害に遭ったりと、様々なリスクが高まります。

ですが貯蔵させたものよりも香り高く、採れたてな分、果汁も多くジューシーで、貯蔵物や輸入物にある臭みがありません。要はとても美味しいんです。(笑)

今まで木に実っていた証として、葉っぱ付きで収穫するため、葉つきが樹上完熟の証となっています。

お近くで葉付きのものを見かけましたら、ちょっと贅沢なネーブルと思って、是非一度ご賞味くださいね。

では今日はこのへんで、、、最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

なかやまさん

田辺市の山間部出身の30代。農業大学卒業後、Uターンして地元で就職し、5年前に実家の家業である農業の道へ。主にみかんなどの柑橘類や南高梅を栽培しています。趣味は自然豊かな和歌山県内の海や川で釣りをすること。自身の日々の暮らしの風景や、地域での出来事などを発信してゆきます。