初めての手前味噌作り

Writen by 松本 麻佐子さん

暖かくなったり、寒くなったり。でも、少しずつ、春が近づいていますね。

仕事から帰ると、その日休みだった旦那さんが、てんてんに草刈りをしていました。穏やかな田舎の風景ですが、草刈りは、田舎暮らしに必ず必要なことなので、旦那さんに感謝です•••。

そんな春も近づく今日この頃ですが、暖かくなる前に、どうしてもしたいことがありまして。先日、滑り込みで、2月中に、始めての手前味噌を仕込みました。

私は、結婚してから、生協さんの配達を週に一度利用していて、それと別で、後1回は、田辺やその他の町に買い出しに行っています。龍神村エリアなので、なかなかの山間部在住ですが、意外と、週2回の買い出しで、日々のごはんごとが賄えています。

さて、その、生協さんのチラシの中に「お味噌作りセット」が販売されているのを発見し、思わず、ポチッと。届いてみると、大豆1キロ、ぱっと見は大した量では無いと思っていたけれど、職場の主婦の諸先輩方に聞くと、「大豆は一晩水に漬けておくと結構な量になるよ」と言われた通り、次の日には、とてつもない重量になっていました。水も一緒に移動させるので、ちょっとした筋トレです。

その大豆を、茹でること3時間。「親指と薬指でつぶせるくらい(あまり力が入らない組み合わせだそう)。つぶそうとして、大豆がパカッと開いてしまったら、まだダメ」という絶妙な塩梅まで。3時間というのも、今でこそ「ガス代かかるなー」とかで済むところですが、昔の人にとっては、そうはいかなかっただろうと思います。味噌を仕込むことは、冬の一仕事だったでしょうね。

やっと充分柔らかくなった大豆を、次は、つぶします。漬物用の厚手のビニール袋に入れ、麺棒でひたすら潰しましたが、30分はかかりました。その後、ネットで見てみたら、それ用の潰す機械があったり、いろいろハイテクな方法もありましたが、地味に、ポチポチ潰すのも悪くなかったかなと思いました。

終わってみたら、ここまでが、大変な作業の半分過ぎたところという感じでした。あと少しです。

次は、麹と塩をしっかり混ぜ合わせ、塩切り麹を作ります。そして、先ほど潰した大豆と塩きり麹を、よくよく混ぜ合わせます。(麹を大豆に行き渡らせるため、しっかり混ぜないといけないそう)

そして、混ぜ合わせた味噌をボール状にし、容器に押し込めながら詰めていきます。最後にカビ防止に塩を振り入れ、表面を密閉し、重しをして、完成!

一応、冬仕込みなので、半年~8ヶ月程度熟成させ、秋ごろ仕上がる予定です。うまく仕上がっていたら、またこちらでご紹介しますね。全然自信ないですが。笑

というところで、ざっくりした作り方はこんなところでしょうか。ご興味が出て来た方は、ぜひ、きちんとしたレシピをネットで調べてチャレンジしてみてください。

我が家の味と呼べるもの、一つずつ、自分の手で作れたら、こんなに嬉しいことはないと思っています。

この記事を書いた人

松本 麻佐子さん

田辺市龍神村出身。高校から村を出ていたので、10年ぶりの龍神村・田舎暮らし。家具屋の長女。関大卒、大阪での広告代理店勤務を経て、26歳の時にUターン。家業の「道の駅龍游」と「G.WORKS」を行ったり来たりの日々。どこに住んでも、いいとこ、あかんとこあると思ってます。でも、できるだけ「いいとこ」を見つけて、日々過ごしたい。このたなごこちライターを通して、私自身も地元の新しい発見ができたらと思っています。