今年も訓練だけで終わりますように!

Writen by 杉原 功修さん

山深いこの地に移住して、あっという間に9年たちました。
2年目から初めた一人防災通信訓練も6年目となります。 なぜこの訓練を始めたか、その理由は以前の投稿(2020年7月投稿)に書いていますので、よかったらそちらもご覧ください。

今回は「非常通信」についてご紹介します。

「非常通信」とは、地震や台風、洪水、津波、雪害、火災、暴動など、非常事態が発生したとき、または発生の恐れがあるときに、有線通信(普通の電話やインターネット)が使えない、あるいは使うのがとても難しい状況で、人命救助や災害支援、交通確保、秩序維持のために行われる無線通信のことです。(電波法第52条第4号)

アマチュア無線局の免許を持っている人は、こうした状況で柔軟に運用することができます。私も、もし災害が起こった場合には、自治会会長や役員の方の了解・指示のもとで、避難所で通信支援を行うことにしています。

6年間訓練を続けてきた中で何度も見直しを重ね、現在はこんな体制にしています。

1.無線機の設置・運用場所は、地区の避難所(集会所)内とする

2.行政の防災無線が使える場合は、無線運用は行わない

3.運用は「アマチュア局の非常通信マニュアル」(日本アマチュア無線連盟作成)に従う

4.使用する周波数は、一年を通して安定しているHFの7MHz帯とする

5.機器などは背負子で運べるように、必要最低限にする

6.停電時にも48時間使える電源を用意する

7.地域内の連絡は特定小電力トランシーバーで行う(年に1回、通話試験も実施)

少し堅い内容になってしまいましたが、高齢者が多いこの山あいの地域で、何よりも大切なのは「災害時、通信が途絶えることを防ぐ」ことです。今年もまた「訓練だけで終われたな」と、無事に一年を締めくくれることを願っています。

最後まで読んで頂いて有難うございます。

この記事を書いた人

杉原 功修さん

大阪八尾市から移住して3年になるUターン組です。畑仕事を中心に趣味の帆船模型作り、アマチュア無線、真空管ラジオ・アンプ作りと田舎生活を満喫しています。暮らしを中心に田舎の良さをお伝え出来ればと思います。