秋の気配と、移住のきっかけの話

Writen by 松本 麻佐子さん

彼岸を過ぎ、昼間はまだ少し暑いですが、朝晩は、めっきり涼しく感じるようになりました、龍神村です。

秋の気配を摘んで、一輪挿しに生けてみたら、ほんとに「夏が終わったー」と感じますね。庭は、めっきり秋の装いです。

よし、下草がたくさん生えているから、「今日は、庭の草引きしよう」と庭に出たものの、ちょうどだんだん秋の小花たちが咲き始めていて、かわいくてかわいくて進まない進まない。笑

せっかくなので、写真を撮ってしまいました。

通り道の、結構邪魔になる場所にも、黄色いかわいい花がこんにちは。人間がよけて通りますよ、もちろん。

ちょうど、アジサイも、今年の梅雨に咲いて、早めに切り戻したので、夏の終わりにも見事に、一輪だけですが、咲いてきてくれました。

つぶらな上品なお花で、私の大好きなお花の一つ。白丁花八重咲き。また秋も咲いて来てくれました。

最近、少し感動したことがあり。

ずっとこの夏の間、どこへ行っても割と植っていて鮮やかなピンクで、元気いっぱいな花を咲かせるサルスベリの木が目に留まっていて。

「来年に向けておうちにも植えたいな」と思っていたんです。

そしたら、たまたま、家の前に無造作に鉢に植っていた木があって、今年初めて、白い花が咲き、「あれはなんの花だ」と旦那さんと話していたところ、

私たちが住む前に住んでいた、母方の祖母がサルスベリの木が好きだったみたいで、母に聞いたところ、「あーおばあちゃん植えてたんやね」と!な、なんと!

白い花のサルスベリが、鉢から、頑張って根を生やし、生きながらえて、とうとう、今年、初めて花を咲かせたのでした。

おばあちゃんの置き土産。なにそれ、すごいタイミング!おばあちゃん、素敵なプレゼントありがとう…!となりました。

それを、地植えに替え、弱ってはいたので、ただ今様子見中。

そして、実家の側には、ニラの花が真っ盛り。

実家が建つ前は、そこは父方の祖母が畑をしていた土地で、その後、うちの実家が建ったわけですが、その名残りの畑のニラが、まだ根付いていて、今年も力強く花を咲かせています。

私たちの預かり知らぬところで、いろんなことが脈々と繋がっていますね。

さてそういえば、移住にまつわるお話。

私の働いているG.WORKSでは、和歌山しごと暮らし体験の受け入れ事業所になっております。

今月の間に、おひとり、男性の方が、1泊2日で、おしごと体験に来てくれています。

この企画は、旅行ではなく、プチ移住体験が出来るコンテンツになっており、「ちょっとこの地域気になるな」から、もう一段、具体的に「生活感を知りたい」という段階まで考えている方には、とっても素敵な企画だなと個人的に思っています。

私の事業所では、今まで3名の方が体験に来てくれて、うち1名の方は、最終、龍神村ではなかったですが、和歌山県内に、地域おこし協力隊として移住し、木工が好きな方で、今は、たまにのアルバイトで、うちで働いてくれています。

縁とは分からないものです。

もし、興味のある方は、ページを覗いてみては。そこには、新しい出会いが広がっているかもしれませんよ。

この記事を書いた人

松本 麻佐子さん

田辺市龍神村出身。高校から村を出ていたので、10年ぶりの龍神村・田舎暮らし。家具屋の長女。関大卒、大阪での広告代理店勤務を経て、26歳の時にUターン。家業の「道の駅龍游」と「G.WORKS」を行ったり来たりの日々。どこに住んでも、いいとこ、あかんとこあると思ってます。でも、できるだけ「いいとこ」を見つけて、日々過ごしたい。このたなごこちライターを通して、私自身も地元の新しい発見ができたらと思っています。