時代の流れ

Writen by なかやまさん

こんにちは。なかやまです。

田辺はいきなり寒くなりました。冬型の天気で木枯らし1号も吹き、冬の始まりな気候です。

先日は小ぢんまりとではありますが、家族でハロウィンを楽しみました。わたしが子どもの頃はハロウィンなんてありませんでしたが、これも時代の流れですね。今ではすっかり市民権を得た行事となりました。子どもたちはそれぞれに仮装して、祖母からお菓子をもらって喜んでいました。

最近の農作業ですが、我が家もようやく極早生みかんの収穫を終え、ホッと一息。。。今年はみかんの天敵であるカメムシが何度も発生し、なかなか手を焼きました。気温が下がったのでもう大丈夫だとは思いますが、後に収穫を控えている早生みかん、晩柑類の畑の見回りも必要そうです。

さて、今日は橙(だいだい)の収穫を行いました。橙はお正月のお飾りのため、本格的な収穫は少し先になるのですが、今回はポン酢用として出荷するものの収穫です。

お飾りになるものも、ポン酢用として搾るものも、どちらも種類は同じです。晩柑類は少し色づいてきましたが、橙はまだまだ真っ青です。

橙は古くから縁起物とされていますが、橙(だいだい)という読みが「代々(だいだい)」と同じであるため、「家が代々続く」、「子孫繁栄」と言った願いが込められています。

もう一つ、実が落ちにくい性質があります。橙の実は、熟してもなかなかに木から落ちず、そのまま冬を越し、翌年以降も新しい実と一緒に枝に残る性質があります。この「代々実がなる」と言う様子が、家系の永続や繁栄を象徴しているとされています。 

こうした理由から、橙は古くから子孫繁栄や家運長久を願う吉祥のシンボルとして、日本の伝統文化に根付いています。 

昔はお正月には、橙のついたしめ縄をつけた車が沢山走っていましたが、最近はめっきり見なくなりましたね。橙農家としては寂しい限りです。ハロウィンとは反対ですが、これも時代の流れでしょうか。。。

では今日はこのへんで、、、最後までお読み頂きありがとうございました。

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この記事を書いた人

なかやまさん

田辺市の山間部、上秋津出身の30代。四年生大学卒業後、Uターンして田辺にて就職。のちに家業である農家を継いではや十年。冬の定番「温州みかん」、柑橘界の女王「せとか」などなど、いろんな柑橘類をメインに、紀州南高梅も栽培中。県内津々浦々、海や川で釣りもしてます。インスタグラムでも地域での暮らし、畑の近況などを発信しています。