年の瀬の冬しごと

Writen by 松本 麻佐子さん

「龍神は、やっぱり空気が違いますね」とよく言われます。そう、このシーズンは特に。この辺りのどこよりも寒いみたいです。

さて、いつの間にか、年の瀬を迎えてしまいました、龍神の松本です。11月は仕事がとても忙しく、書く暇もなかったのですが、そんな中でも、いろいろ楽しみを探して、休日は過ごしていました。やっと、書こうかなと、今になりました。

今年は「この〝たなごこち〟を書く、書こう!」と奮い立ち、「季節を楽しむ」をテーマに、1年間を過ごしてみましたが、思いの外、こちらの場を頂いたおかげで、暮らし自体を楽しんで過ごせたように感じます。

ブログを書くために、いろいろ初めてチャレンジしたことも多く、その一つで、今年の2月にお味噌を仕込みました。

その仕込んだお味噌を、夏に天地返しもせず、11月までほったらかしで、やっとこさ、恐る恐る開けてみました。※閲覧注意

はい、少しカビ生えてました。笑

でも、ちょちょいとアルコールを吹いたスプーンでカビだけ取り除き、全体を混ぜて、改めて見てみたら、立派なお味噌が出来上がっていました。

こんなにたっぷり出来るとは!当面、お味噌買わなくて済む。大変ありがたいことです。

早速、当日の夜ごはんの豚汁に使ってみましたが、お店のものと遜色なく、とても美味しかったです。手作りのレシピだったので、少し塩分は高めでした。

続いて、梅干しも、半年ほど寝かせ、そろそろかなと、お味噌と一緒に開けて、一粒食べてみました。意外や意外、今まで食べた梅干しの中で、私は一番美味しいとさえ思いました。

白干しなので、外側がさらっとしているのも好みで、果肉は、ジューシー&フルーティ。

とっても爽やかな一粒です。梅干しなのですが、いわゆる梅干しではないと言いますか、梅干しを手作りしたい人の気持ちが初めて分かりました。来年は、もっとたくさん作ろうかな。

さて、冬の手しごとといえば、何を思い浮かべますか?柿も、いいかなと思うのですが、今回作ってみたのは、冬の私の大好物「干し芋」です。今までもらって食べる専門だったのですが(叔母がいつもくれます笑)、甘えてばかりではダメだな、今年は作ろうか、と思い立ちました。

さつま芋を30分ほど蒸し器で蒸し、皮を剥き、粗熱が取れてから、カットする(粗熱が取れてから切らないと、割れたりしてしまうので注意すること)

あとは、干すだけ。寒く、風のある日を狙いました。4日ほど干し、いい感じの硬さになったら、すぐ食べる分をジップロックへ、すぐ食べない分は冷凍庫へ。

干している合間の2日目とかに、つまみ食いしてみたら、めちゃくちゃ甘くて、干したら凝縮されるんですね、旨味が半端ないんです。

結構、つまみ食いしてしまい、完成の頃には、収穫量が割とちょっとになってしまいました。でも、美味しかったので、良しとします。笑

最後は、白浜に遊びに行った時の、おさんぽから一枚。

今年も最後まで読んでいただきありがとうございます。今年も残りわずか。皆さま素敵な年の瀬をお過ごしください。

この記事を書いた人

松本 麻佐子さん

田辺市龍神村出身。高校から村を出ていたので、10年ぶりの龍神村・田舎暮らし。家具屋の長女。関大卒、大阪での広告代理店勤務を経て、26歳の時にUターン。家業の「道の駅龍游」と「G.WORKS」を行ったり来たりの日々。どこに住んでも、いいとこ、あかんとこあると思ってます。でも、できるだけ「いいとこ」を見つけて、日々過ごしたい。このたなごこちライターを通して、私自身も地元の新しい発見ができたらと思っています。