田舎…だからこその人間関係
今回は何を書こう…と思いながら、以前ちょっとした集まりがあった場でほかの方がおっしゃったことなのですが、まったくもってなるほど!と思った話を書こうかと思います。
「田舎に住んでいると、自分がやっている職種以外の知り合いがたくさんできる」
と言う話です。
田舎の人間関係…と聞くと「たくさんかまわれる」とか「近所づきあいが大切」などいろいろあると思いますが、それではなく…
むろん上記のような話もたくさんありますが、職種を超えた付き合いが増えるという事は、言われてみたら確かに!目から鱗な一言でした。しかし、それが面白いのです。
私は都会に住んでいるときは某外資系アパレル会社の社員でした。
働き出してからの友人はもちろん会社の人が中心。他の友人もいましたが、学校の同級生や、たまに出かけるライブハウスなどで知り合った友達など、働く前から付き合っていた友人達ばかり。
もちろんその友人たちも自営の方や、全然違う職種の友人もいます。
しかしながら、もともと同級生だったり、共通の趣味があったりで、仕事の話もするものの、突っ込んだ話をすることもなければ、内容まで詳しく知ることなどありません。
私の場合、地域おこし協力隊と言う立ち位置で、ほかの方よりもしかしたら知り合う機会が多いのもあるかもしれませんが、田舎で生計を立てている方たちは本当いろんなことをやっていて、それがとっても身近で目に見えたりするのでとても面白いです。そのうえ、職場も遊びに行かせてくれたり、たまには手伝いにいったりと、接する機会も多く、思わぬところからつながりが出来たりします。
現在、経験もないまま飲食店を細々と経営させてもらっている立場ですが、始めるにあたっては近隣のカフェを筆頭とした飲食店の皆さんからたくさんのアドバイスを頂きました。こちらにあたっては、自分が必要なのもあり、自身からコンタクトをとった方も多かったのですが、そこから偶然カフェを閉める方に備品を譲ってもらったりもしました。
他にも…
ガイドさん、炭焼き職人さん、農家さん、個人商店の店主さん、猟師さん、釣りのテスターさん、デザイナーさん、脚本家さん、映像作家さん、ゲストハウス経営者さん、工務店さん、大工さん、ブロガーさん、新聞記者さん、テレビ局の方…まだまだたくさん…
お店に足を運んでくださる方や、外でお知り合いになった方も含め本当に職種のバリエーションが広すぎます(笑)。
そして、こんな人と知り合いたいな…と思うと誰かしらに知り合いがいて…それがとても面白い!そしてそれがどう転ぶかわからない。
全然関係ないところで知り合いになったのに、いつの間にか一緒に何かをすることになったり、そこでは使ってないもったいない食材を分けてもらったりと、思わぬところで思わぬことがあります。
都会で働いていた時はなんとも思いませんでしたが、こんなにたくさんの仕事があって、それが自分の仕事と関わることになるなんて…とびっくりすることも。
そして、生産される方の苦労や、努力を間近で見ることができることで、物の見方が変わるのです。
もしかしたら田舎へ移り住んで、生活スタイルうんぬんより、一番変わったことってこれじゃないかな…
と冒頭の一言で思ったので、今回はこちらを記事にさせて頂きました。
自分のやりたいことを実現したくて移住をされる方なども多いかと思いますが、地域の方と関わることで、生まれるものや、変化があるのが移住生活での醍醐味かも…と最近は思ったりします。