冬の楽しみのための対話
いつもは静かな田舎の平瀬地区ですが、田植え時期の今は田植機の機械音がカエル、ウグイス、キジの声に加わり賑やかになります。
更に、私の庭ではもう一つこの時期に加わる音が。。
「ぱっかーん、ぱっかーん」
そうです薪割りの音です。
周りは田植えなのですが、夏に十分木を乾燥させるためにも、この時期の薪割りは冬支度のための重要なイベントなのです。
何故なら、平瀬地区は周りを500~800m級の山に囲まれた盆地なので、雪は1回に5㎝程積もる程度ながら、冬はとにかく寒いんです(泣)
灯油を使うと暖房費が。。
なので我が家は、暖房はすべて薪ストーブにしています。
「木は周りに一杯ある!」
「筋トレも出来る、暖房費は0円や!一石二鳥!」
と、いつもの単純発想で薪ストーブに決めたのです(笑)
ご近所さんから「山で木切ったけどいらんか~?」と聞いては山へ。
薪の長さに玉切りし、車に積んで家まで運んで薪にしています。(ご好意に感謝です)
薪割りは奥が深いです。
以前読んだ本にも「薪割りは、木との対話です」とありましたが、それを実感します。
木は種類によって違うのはもちろん、同じ種類でも一本一本違います。また、木の部位によっても違います。薪割りの手応えが全然違います。
玉切りした丸太は、枝も節もない、水分が多く、バケツくらいの大きさのものが一番割りやすいのですが、その重さもバケツに水を満たしたのと同じくらい。
それを割って、割られた薪を片付けて、別の玉切りの原木を台に乗せて、という作業を延々。。。かなり腰にきます。
また、節や枝を落とした跡のある木は工夫しないと割れません。木の目を読むというか。
場合によっては、思いっきり振り下ろした斧が跳ね返されます。もの凄~く “危険で危ない” です。
逆に勢いよく割れ過ぎて、薪が飛ぶことも。それも危険で、ヘタすると足の指の骨くらい簡単に折れます。
でも、薪割りは「ぱっかーん」といってもいかなくても楽しいもので、先にも書きましたが、木との対話です。その木の育ってきた自然に思いを馳せながら・・・もちろんお互いに無言ですが。(笑)
このように辛い薪割りですが、冬に薪を焚き、ガンガンに暑くした部屋で、Tシャツ一枚で揺れる炎を見ながらアイスクリームを食べると。。「止められまへんな~」となります(笑)
これぞ、山里の一つの楽しみです。。(私だけかな?)