むしむしの初夏

Writen by 松本 麻佐子さん

むしむし、蒸し暑い、初夏がやってきた。

田舎の暮らしを知ってもらうにあたり、いいところばっかりも、
私は正直、気持ちが悪いと思っているので、
せっかくのなので、ちょっと私がこっちに帰ってきて、
『うぎゃー』っとなった話でもしようかな。


この時期、いろんな動物、昆虫がパワーみなぎる時期である。

『うぎゃー』となった、田舎あるある、をお伝えしよう。

この時期になると、道路でヘビが死んでる姿にやたらと遭遇する。

私は、昨日だけでも車を運転中、3匹は遭遇した。。。!

心の中で、手を合わせているよ。

でも、結構、地元民からすると、あるある。。。です。

あと、びっくり率ナンバーワン!Mr.&Mrs. ムカデ。

つがいで、うろうろしているので、1匹出たら要注意!

あと、一匹がどこかにいます。絶対にね!笑

先日、うちの母が、キッチンのコンロの前に立っていた時のこと。

髪の毛の後ろに違和感を感じ、触ったら、
『枝ような、スギシバか何かかしら?』と、手で掴んでみたところ、、、

ムカデくんがこんにちは。笑

『きゃあきゃあーー!』と胸元払いながら、
母はその場で一周回ったという。

そしたら、
ムカデくん、ピョーーーーーンと飛んでいき、
まさかの、ビール飲みながら、くつろぎ、リラックスしている、
オトンの胸元、服の上に着地。。。

Tシャツ脱いで、てんやわんやしたそう。笑

私が帰宅した頃にはもう収まっていたが、再現VTRをしてくれた母の演技は素晴らしかった。

(もう一回やってみて、と言って再現してもらっただけ。笑)

次の日、つがいの片方が、オトンが床に置いてた服の中から、もぞもぞ出てきましたとさ。


と、まあ、この時期特有の田舎のいろいろがあるわけだが、
今日、たまたま外のテラスで仕事をしていたら、
もしゃもしゃ、棒みたいなものが、視界に入って、
よく見ると、けむしくんが、一生懸命歩いてた。

よくよく見ると、すーーーごく美しい色合い。

色彩が鮮やか。

じーっと見入ってしまった。

もう一匹。

玄関の扉でも、せっせと登る、別のけむしくんに遭遇。

ブルーとレッドの色がなんとも美しい。

こんなに虫をじっと観察するときが来るなんて、思いもしなかった。

虫といえば、害虫、みたいな感覚が、前は正直強かった。

今でも、バトルするときもあるよ。

あるけども、

でも、今は一緒に生きてる感覚の方が強い。


と、いろいろ虫たちの話をしてきましたけども、笑

最後は、小鳥たちの声で、今回はおしまいにしようかと。

芽吹きの季節、仕事場のすぐウラ。

急に、緑がいっぱいのところがあって、
ちょうど今、うぐいすさんが鳴き声の練習中です。

ちょっと、うまく吹けた瞬間のさえずり、聞いてみてください。

人間だけじゃないんだな、
暖かくなって、活発に動くようになるのは。

動物も、虫たちも、木も、山も、人間も、いっしょ。

この記事を書いた人

松本 麻佐子さん

田辺市龍神村出身。高校から村を出ていたので、10年ぶりの龍神村・田舎暮らし。家具屋の長女。関大卒、大阪での広告代理店勤務を経て、26歳の時にUターン。家業の「道の駅龍游」と「G.WORKS」を行ったり来たりの日々。どこに住んでも、いいとこ、あかんとこあると思ってます。でも、できるだけ「いいとこ」を見つけて、日々過ごしたい。このたなごこちライターを通して、私自身も地元の新しい発見ができたらと思っています。