求めて未だにたどり着けない、母の味「めはりずし」

Writen by 杉原 功修さん

皆さん今日のお昼ご飯は何を食べましたか??

畑仕事が忙しくなるこの時期、私のお昼ご飯は「めはりずし」です。

一般的に漬物は沢庵が多いですが、私は新生姜の甘酢漬けが好きです

小さいころに母と行った野良仕事や一人で留守番の時、母がお弁当として作ってくれたのを覚えています。

母は和歌山の本宮生まれで、昭和初期頃に奉公先(確か瀞ホテルかと。。記憶が曖昧です)で筏師の弁当として沢山作っていたそうで、いつも手早く作るので作り方などは良く覚えていませんが、味は私の舌、いや私の魂に刻まれた食べ物「ソウルフード」なんです。

一般的に「ソウルフード」とはその地域特有で、かつ地元の人々に親しまれている料理を指すそうで、英語の「soul food」とはニュアンスが異ります。

同じ意味として使う人もいるかもしれませんが、私も違う意味を持つように思います。

強いて言えば「特定の地域で、普通の住民が頻繁に食べている、比較的安価な料理」で特定の地域に根付いた産物、地域独自の調理方法で作られる “郷土料理” とは違うと思っています。

でも両方に言えるのは、いわゆる「おふくろの味」です。

美味しいと言われるお店で「めはりずし」を食べるのですが。。何かが違います。。

なら自分で作ろうと今まで挑戦したのですが、もう一歩何かが足らないように感じます。

昔家で漬けていた古高菜漬の茎をきざみ、混ぜた握り飯にタレに漬けた高菜の葉を包むだけなのですが。。

茎を少し残し切り取ります
きざんだ茎をまぜておにぎりにします
包んで完成。古高菜漬を使うので色が悪いかな?

タレに秘密が。。!?

母は簡単に醤油、酢(一般的に酢は使いませんがお弁当なので使った?)、に何かをプラスしてその場で作っていたので、凝った事はしていないはず。。

と、色々試した結果ハッキリしたのは、醤油は天王醸造さんの「美味醤油」と、酢は九重雑賀さんの「ココノエ酢」まで判りましたが、プラスしていた「何か」が未だに判りません。

かなり近くなってるとは思うのですが何せ55年前なので。。。

都会では余裕がなく、味を再現するなんて思いもしませんでしたが、田舎で暮らして心の余裕が出来きたおかげですね。 

今度はもうひとつのソウルフードの「おかいさん」(茶粥)についても書きたいと思います。

この記事を書いた人

杉原 功修さん

大阪八尾市から移住して3年になるUターン組です。畑仕事を中心に趣味の帆船模型作り、アマチュア無線、真空管ラジオ・アンプ作りと田舎生活を満喫しています。暮らしを中心に田舎の良さをお伝え出来ればと思います。