龍神村からこんにちは

Writen by さとこさん

はじめまして。私は2012年11月、夫、2歳の長男と3人で東京から龍神村に移住してきました。

幼いころから人見知りでした。しかし、中学生の頃、赤毛のアンの写真集を見て「こんなところに行ってみたいけど、カナダだし英語が喋れないとだめだ」という単純な感想を持ったことにより、外国に興味を持つようになりました。

「英語では言葉できちんと気持ちを伝えないと分かり合えない」というのが分かり、自分のことを表現していくことの大切さ楽しさを知りました。

高校時代、初めて海外生活を体験しました。
短大卒業後はアメリカの小さな町にあった大学に進学し2年間暮らしました。留学斡旋会社を使わず、自分で入学手続きをしたことが自信につながり「シャイで心配性」だった私も「なんとかなる精神」が身につきました。最初の1年はホームステイ、2年目は一人暮らしをしました。海外生活を通じてその「なんとかなる精神」により拍車がかかったと思います。

帰国後は大手英会話学校の営業に就きましたが「教育とセールス」に違和感を覚え、同時に自分も先生になることに興味を持ち始め、数年後子供英会話教師として幼児から中学生までの子供たちに英語の楽しさを教えてきました。
再び、海外に行きたいという気持ちが出て、カナダに渡り一年間学校受付兼事務の仕事をしました。

帰国後、テレビ番組の翻訳の仕事に就き、そこで社内結婚。夫はテレビのディレクターでした。長男にも恵まれ、東京でのママ生活を満喫していました。

そんなある日、私の大好きな番組で「龍神温泉」という場所が出て、夫がその場所を調べると「龍神街道」という道があることを知りました。その頃、夫は「日本の街道」の番組を手掛けていたので、龍神街道にロケに行くことになりました。夫は龍神村に魅力を感じたようで、ロケから帰るや否や「龍神村に移住したい」と言ってきたのです。

私は「龍神ってどこ?」でしたし、和歌山県と聞いてもピンと来なかったのも事実です。そして何と言っても私は首都圏を離れたいとは一切思っていませんでしたし、田舎暮らしをしたいなんて一度も思ったことはありませんでした。

しかし慎重な性格の夫の「龍神村に移住したい」という思い切った決断を聞いて「人生変わったことになりそうで、まぁいっか」と思い、移住に賛成しました。

「家族で移住」となると、たいていは家族で移住先を検討したり、説明会に行くかと思います。しかし私は『移住するなら「龍神村」』という選択肢しかなかった、そんな女です。

そんな私が龍神村生活8年目を迎えております。なんとかやっております。長女にも恵まれました。今は都会も龍神も大好きです。今後、移住者の目線で龍神村の生活を面白可笑しくお伝えできたらなと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

この記事を書いた人

さとこさん

埼玉県出身。3年間の海外生活以外は実家を出たことがない。 子供英会話講師など英語に関わる仕事を続けて、友人の紹介でテレビ番組の翻訳業務に就き、テレビディレクターである今の夫と結婚。東京でのママ生活を満喫していた。ところが、2012年夏、夫の「龍神村へ移住したい」の一声で当時2歳の息子と3人の移住決定。今は長女にも恵まれ、親族も友達もいなかった関西の、しかも山奥での私の暮らしが続いている。