農家の夏まっさかり

Writen by なかやまさん

こんにちは。なかやまです。

長かった梅雨があけ、田辺では毎日30℃を超える気温が続いています。

梅雨もジメジメとしてイヤな気分になりますが、明けたら明けたでこの暑さには体が堪えます。

ですが、やっと梅雨時期に漬けておいた梅干しをやっと干せる時期にもなりました。

飼い猫も手伝う?中、一粒一粒ザラへ並べていきます

梅農家にも大きく分けて2種類あって、生果(生の梅)を出荷する農家と、梅干しを出荷する農家があります。我が家は前者ですが、自家用として食べる分だけは梅干しを漬けています。

干した直後はこんな感じですが、、

カンカン照りの中、3〜4日も干せばこんな風に表面に塩が吹いてきて完成です。

これが昔ながらの梅干しなんですが、この状態をココらでは「白干し」(しらぼし)と呼び、そのままご飯のお供として食べています。

味としては、かなり酸っぱいです、、、一粒で茶碗一杯ご飯が食べられます。あと、焼酎に入れるならコレです。

おそらくみなさんがスーパーでお買い求めになる梅干しはこれを塩抜きして、再度調味液に漬けた「はちみつ梅」や「カツオ梅」だと思います。

こちらは塩分を抜いていますし、甘い味付けだったりするので食べやすいです。

はちみつ味の食べやすいものも勿論美味しいんですが、ご飯との、特におにぎりの具としては白干しの方が塩気のパンチが効いていて美味しいと思います。機会があれば一度食べてみてください。



さて、日々の農作業ですが柑橘類にこんなことをしています。

日差しがキツいと人間も日焼け止めを塗りますが、そのみかんバージョンと言ったところでしょうか、、写真のとおり真っ白になっています。

人の場合は、よく日に焼けたなー、くらいのもんで笑って終わり(女性の方は笑えない方も多いと思いますが)ですが、みかんの場合は焼けた部分が硬くなり変色し、果汁がなくなってスカスカになってしまい、品質が落ちてしまいます。農家としては笑えません。

温暖化の影響かなんだかわかりませんが、近年は日差しが強い日が多く、昔に比べて日焼け果が目立ち、みかん農家を困らせています。

日差しが強い日はみかんの表面温度は45℃にもなることがあるようで、その対策としてこの様に薬剤を散布し、品質の向上に努めています。

ちなみに、一見するとかなり濃い濃度で農薬をやったように見えますが、成分はただのカルシウムなので心配しないでください。

一番早いものでは来月にも収穫が始まる予定なので、今年は日焼け果もなく、品質の良いみかんができると良いのですが、、

では今日はこのへんで、、、最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

なかやまさん

田辺市の山間部出身の30代。農業大学卒業後、Uターンして地元で就職し、5年前に実家の家業である農業の道へ。主にみかんなどの柑橘類や南高梅を栽培しています。趣味は自然豊かな和歌山県内の海や川で釣りをすること。自身の日々の暮らしの風景や、地域での出来事などを発信してゆきます。