ひとり暮らしに相棒ができました

Writen by 並木 真弓さん

ここ田辺は梅雨も明けて暑いも暑い!何より湿度が我慢ならない夏です。

そんな中、山の中で一人暮らしの私にとうとう相棒が出来ました。

その相棒とは近所のおじさんが「畑に捨てられていた」と持ってきた猫です。

命あるものなので、生活も裕福ではないし、「猫いるか?」声をかけられることが多かったのですが、すべて断っていました。しかし、今回はとうとう持ち込まれてしまいました(笑)。

それでも、猫は飼ったことがないし、飼ってくれる人を探そうと思っていたのですが、とても人懐っこく、そのうえずっとくっついて歩かれ、最終的に膝の上で寝られる始末…

結局覚悟を決めて飼うことになりました。

熊野詣でお守りとして葉や実を身につけていた木の名前をもらい、「梛(なぎ)」と名付けました。

手のひらに乗るサイズでした。毛もボロボロでちょっと弱っていました。

さて、都会では家族として、ペットとして…愛玩され、大事にされる猫なのですが、こちらではちゃんと役割があったりします(もちろんそうじゃない猫もたくさんいますが…)。

それは自宅の害虫・害獣の駆除係です。

山の中に住んでいますので、春から秋の寒くなるまでは様々な生き物が季節を謳歌しています。ちなみに少し前までは蝉の鳴き声が目覚まし代わりでした。

夜に「ツクワムシ」が鳴いたときは、初めて聞いたので何事かと思ったりしました(ものすごい音で網戸を突き破って何かが飛んでくるかもしれないと身構えたほど。)

そんな虫たち…自宅に入ってこられるのはちょっと困ります。
またムカデなど、刺されたら大変な虫もどんなに頑張っても自宅に侵入してきます(古民家であればあるほど特に侵入してきます)。

そんな虫や、またネズミなどの害獣を仕留めてくれるハンターが猫様なのです。

こちらに引っ越したいと思っていたものの、ネックになる理由の一番に虫がいることをあげるほど、虫が苦手な私は一年中蚊帳で寝ていました。

そんな私に「猫が居たら捕ってくれるよ」とアドバイスくれた方は多々いらっしゃいます。

実際飼っている方も多く、うちのお店にもお隣のねこが良く遊びに来ます。

滝尻王子の名物猫のみゃあちゃんです。うちのお店の看板猫もしてくれる、とっても懐っこい猫です。

猫を飼いだしてから恐怖体験していないとか、気づいたら枕もとのムカデを捕ってくれたくれたとか…もともと動物は大好きなので、そんなことまでしてくれるなら飼おうかな…と心揺れたのも一度や二度ではありません。

そんな中、とうとう飼うことになってしまいました。

嘘か誠かは今後実体験することになるかと思いますが、現在は子猫なので、一生懸命育てています。猫は初めて飼うので、慣れていませんが、かわいくてしょうがないです(笑)

蚊帳で寝るのもひっかくのでやめました。毎日ドキドキしながら寝ています。

が、現在のところ自宅に出現した困ったやつらはすべて私が駆除しています…秋に近づくころまでにはもうちょい活躍してほしいところです(出てくるサイズが大きくなるので)

2か月ほどでだいぶ大きくなりました。元気いっぱいで、よく鳴きます。

立派なハンターになりますように!!!

ちなみに、虫が大の苦手なのですが…都会の無機物の中で見る虫と、同じ虫だとしても、山の中だと自然にあるものとしてなぜか都会で見るより気持ち悪く見えません。

数が多いのもありますが…イヤだと思いつつ、なんだかんだと受け入れているのが今の私の現状です(笑)

この記事を書いた人

並木 真弓さん

千葉県から熊野古道が好きすぎて地域おこし協力隊として移住。住んでるからには、真剣に取り組まずゆるゆる歩きたくて、いろんなコースを模索中。野菜を育てたいが、マメでないので毎回うまく育たないのが悩み。最近やってみたいことは、適当な装備で楽しめる地味キャンプと釣り。