天日干しのお米は美味い!
散歩をしている時の楽しみの一つとして、田んぼの風景があります。
田植準備、田植、稲が段々成長、実り頭を垂れていく姿は見ていて楽しいです。
また刈取りの後の天日干しの風景は美しく、稲架と呼ばれる横木にかけられた金色に輝く稲束は、日本の原風景としてもよく知られ、とても心が穏やかになる情景です。
特に朝夕は光の演出で暫く見とれてしまいます。
平瀬地区の刈取りは、長雨他の天候で刈取りが少し遅れましたが、無事終了しました。
この天日干しを説明すると。。(私はお手伝いレベルですが)
天日干しは先ずハザ掛け(稲干し台)用のハザ木運搬からです。
このハザ木を使って、3本の支え⇒2本の支え⇒3本の支え..の組み合わせで1段のハザ掛けを作っていきます。
この作業のしんどさ、思い出すだけで恐ろしい(涙)。
その主な理由は、次の通りです。
①ハザ木そのものが重い
一本一本が太く長いので、かなりの重量です。
②ハザ木の運ぶ量が半端なく多い
1列作り、足らない度に何往復になります。
ハザ掛けは、南北方向に設置します。
そうする事で稲穂が東西に干されるので、均等に乾かすことができ、東西方向に設置してしまうと北方向の稲穂が乾かなくなそうです。
次に稲束をハザ木に掛けていきます。
稲を架ける時には、稲束を7:3ぐらいに分けるそうで、この分けた束を交互に架ける事で、5:5に分けて架けるよりも多く乗せることができそうです(凄い!経験ですね~)。
1~2週間乾かし適正な水分量にします。
古老曰く「干すことにより、先の米におてんとうさんの旨味が行くんやで~」との事で、ホンマかいな~?と最初の頃は思いましたが、食べて納得です。
通常稲刈りした直後は20%以上の水分量で、保管のため水分量は15%位にするそうですが、流通している米の多くは機械乾燥にかけ短時間かつ高温で乾燥をさせるため、せっかくのお米に負担がかかってひび割れなどができやすくなります。
それに対して、天日干しはじっくりと手間をかけて一粒一粒のお米を丁寧に乾燥させ時間をかけて余分な水分を飛ばしていくのです。
当然、機械乾燥のように均一な品質には仕上がりませんが、お米への余計な負担が少なく本来の味を活かすことができます。
その新米を食べると。。
美味さと、季節は秋なんだと舌で感じる日々です。