師走のみかん畑

Writen by なかやまさん

先月まで日中はかなり暑い日もありましたが、12月に入ってわたしの住む田辺沿岸部もいよいよ寒くなってきました。

冬になり西高東低の冬型の気圧配置になってくると、季節風である北西風が吹く日が多くなり、そうなると一気に寒さを感じるようになります。

今まで室内では半パンで生活していましたが、しばらくはお別れです。。

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さて先日、地元の秋祭りがあり近くの神社へ行って来ました。

毎年なら子どもたちが集まって神輿を担いで地域を練り歩いたり、近隣に住む若手グループが有志で集まって当て物や焼き鳥などの出店をやるのですが、今年はコロナの影響でそれも中止です。。

しんみりとした秋祭りになってしまい残念ですが、仕方ありませんね。。。

地域では行事も満足に行えずさみしい感じですが、我が家では早生みかんの収穫が始まって慌ただしく作業を行っています。

今収穫しているのは温州みかんの早生種である「宮川早生」(みやがわわせ)と言う品種です。

みなさんが冬にコタツのなかで食べるみかんの一つ、と言うとわかりやすいかと思います。

この時期になってくるとオレンジ色に完全に着色し、甘み、旨みも増してきます。

絶対とは言い切れませんが、温州みかんは雨が少ない年は糖度が高くなり、逆に多い年は低くなるという傾向があります。

雨が少ない年の方が甘みが強くなり美味しくなりますが、あまりに少なすぎると実が大きくならなかったり、木が弱ってしまったりと、色々と問題が出てきます。

農家によっては地面にマルチを敷き(防水シートみたいなものです)雨水を吸えなくして、人為的に土壌の水分をコントロールしたり、専用の薬剤を散布したりと、みんなそれぞれのやり方で美味しいみかんを作るために試行錯誤しながら栽培しています。

今年は9月に雨が多かったので、糖度が下がってしまわないか心配しましたが、8月の干ばつの影響もあってか、いつもどおりの美味しさには仕上がっています。

最近まで暖かい日が続いたため、いつもよりすこし実が大きい感じですが、今年は台風の被害やカメムシの大量発生などの虫害もなく、無事収穫を迎えることができてホッとしています。

では今日はこのへんで、、、最後までお読み頂きありがとうございました。

この記事を書いた人

なかやまさん

田辺市の山間部出身の30代。農業大学卒業後、Uターンして地元で就職し、5年前に実家の家業である農業の道へ。主にみかんなどの柑橘類や南高梅を栽培しています。趣味は自然豊かな和歌山県内の海や川で釣りをすること。自身の日々の暮らしの風景や、地域での出来事などを発信してゆきます。