リモートでお仕事しています

Writen by 並木 真弓さん

協力隊を卒業して2か月がたちました。
現在、滝尻王子で「滝尻茶屋」と言う名前の小さなカフェを運営している私ですが、シーズンオフ&自粛などが相まって、観光客激減でお店は閑古鳥が鳴いています(涙)今回は現在の生活についてちょっと書いてみようと思いました。

前回は、地元の方に頼まれたお仕事で熊野古道を歩いた話を書きましたが、現在の私のメインの仕事は ”滝尻茶屋” と言う熊野古道の滝尻王子にある休憩所を使った小さなカフェの運営と、それとは別で完全リモートの合同会社に所属し、はじめたばかりの事業などのお手伝いをしており、リモートでお仕事をしている2つの仕事がメインです。

現在は人が来ないため、カフェなのか事務所なのか…の状況のお店。

協力隊の時に、ありとあらゆる「自分の為になるかも」と思った研修や講義などに参加しまくっていたのが功を奏したのか、そこで知り合った方から「一緒に働こう」と誘って頂けました。協力隊と言う仕事をしていたからなのかもしれませんが、移住したら「これがやりたい」と思っていたこともあるものの…思いもよらぬことをやってばっかりです。
ちなみに、こちらの会社では華々しい履歴をお持ちの方々と一緒に仕事させて頂いていますが、「庶民としての意見」を言える立場を貫こうと思っている次第です。

さて、現在の世の中の流れは「リモート推進!」と言っていますが、実際どうなの?と言うところ。
私の場合、お店もやりながらなので、本当に隙間時間で仕事をしています。会社で使っているツールを使用し(会議ソフト・社内連絡ソフト・共有ツールなど)お仕事をしているわけですが、メンバー内も皆さん個々にお仕事をされているので、週に何回かあるミーティングで話すぐらい。やり取りは社内連絡ソフトで行うという感じです。
お店でミーティングを行っている場合もあり、お客さんがきたら途中で抜ける。参加できないときは共有しているミーディングの議事録を読んだり資料を読んだり、スケジュールチャートを見たり、個別で連絡をもらったり…とっても便利!

と声を大にして言えたらよいですが、会社の営業日が平日で土日が休み、お店の休みは火曜日と水曜日で土日は営業。つまり…基本休みがありません(笑)。とは言え、毎日ちょっとずつどちらかの予定で時間を取られるぐらいで、時間としては余裕だらけです。

基本持ち歩き必須のPC。これも車移動なのであまり気になりません。

この生活を良とするか否とするかは個人の問題かなと思います。
私の場合は、ほかにもいろいろやっていることがあるので、時間の調整がしやすいぐらいです。ご飯食べながらでも、移動時間でも…寝っ転がりながらでも、自分ができるときにできるのは思いのほかストレスフリーです。。

まだお手伝い程度の仕事量なので、余裕があるのも大きいです。なによりもお店をやっていること、自分がやりたいことを理解してもらっているので、「頑張ろう」と思う気持ちも多々出てきます。
お店でミーティングをしてお客さんが来て抜けても「お客さんきて良かったね」と言ってくれるぐらいには理解が深いと思っています。熊野古道を歩きに行くのに会議を休んだり、早めに抜けたりもしてしまっています。
この、自分の生活に合わせて仕事をすることを許容してくれるのはリモートで仕事をするうえで結構大事なんじゃないかなと思う次第です。
とは言え、中には心配になるほど仕事をされているかたもいますが(苦笑)

都会だと、どうしても「稼がなければ生活できない!」が優先ですが、こちらは、食費を浮かせたいなら畑になんか植えますし生えているものを食べますし(笑)、食べ物以外にももらうものも多いですし…必要以上にお金をかけなければ節約はしやすいです。自分が良ければ流行りのものも積極的に取り入れなくても良いわけですし。流行りと言う名のキラキラしたものは少ないけど、生きるために必要なものは問題なくある感じです。なにより自然がキラキラしているのでまったく問題ありません(笑)

3年目にして雪が積もりました!篭って仕事をしていても外に出ればリフレッシュ!

だからといって、光熱費や税金もありますし、こちらでは必須の車の維持もあり、お店も営業を続けているのが不思議なぐらい暇なので、生活は苦しく現在は本当に大変です。しかし、生きていけないわけではない程度にはなんとかなっています。(もうちょっと頑張らないと!)
と目立ったことは何一つやっていないのが現状ですが、素敵な田舎生活ばかり書いてもしょうがないので、こんな地味に生活していますが元気ですよってお話です。

最後に、リモートで全国の方とお仕事するようになって、いざ出かけられたら行きたいところや会いたい人がたくさんになってきました(笑)。そして、毎週一番話をしている人達が画面越しと言う不思議な日々です。その方々ともいつか一緒にリアルでご飯を食べたいなぁと思っています(オンラインで会社の飲み会なんかもあったりします)。最近では、秋田の方と、秋田の名物とこちらの梅を交換したりして、ちょっぴり秋田の味に囲まれておりました(笑)。世の中便利になったものだ。
あちこち行けるようになったら、まずはまったく帰省できていない為、親と実家の犬に会いたいのですが、その後はどうしようかなぁ…と妄想を膨らませながら、和歌山の山間部にて、今日もひっそり生活しています。

この記事を書いた人

並木 真弓さん

千葉県から熊野古道が好きすぎて地域おこし協力隊として移住。住んでるからには、真剣に取り組まずゆるゆる歩きたくて、いろんなコースを模索中。野菜を育てたいが、マメでないので毎回うまく育たないのが悩み。最近やってみたいことは、適当な装備で楽しめる地味キャンプと釣り。