たなべ低山登山部(仮)です。

Writen by 並木 真弓さん

私が住んでいるのは田辺市でも山間部と言われるエリア。熊野古道はもとより、私の生活範囲は見渡す限りが山です。むしろ山しかないエリアです。山、山、山、たまに川。そして家(笑)。そんな山に囲まれた生活で、ひょんなことから部活動?に参加することになりました。最近は熊野古道以外の近隣の山にも出没中です。

以前にたなごこちでも書いたお仕事の手伝いがきっかけなのですが、そちらでお世話になった方がすっかり低山(1,000メートル以下の低い山)にはまってしまい「たなべ低山登山部(仮)発足だ!」と部活動があっという間にスタートしてしまいました。


田辺では定番の山「高尾山(たかおやま)」にて。オリジナルの低山登山部のTシャツを着て参加者で撮影。

熊野古道が好きで移住までした私ですが、登山が好きか?と聞かれるとそうでもないのです。むしろ好んでは行かないかもしれません。

巡礼や街道歩きは、目的地に向かい先に先に進む道です。登山と違うのは、民家の間を通ったり、田畑を通過したり、国道を歩いたり…歩く道が決して自然の中だけとは限らないことかと思います。歩きながらそこに住む方々の日常生活に触れたり、現代と昔の共通点などを見つけては感心し、町から山へそしてまた次の町へ。そんな景色の変化を楽しむのが醍醐味なんじゃないか?と個人的には思うわけです。私の好きな熊野古道には、歩いている道のりにもストーリーがあり、最後に「熊野本宮大社」というゴールが待っています。歩いている間のいろいろな出来事を思い返しながら、最終地に最大のゴールがあるのがたまらなく楽しく感じるのです。

そして、これも私の勝手な思いなのですが、登山の場合は自然との触れ合いが魅力とは思うものの、頂上というゴールに向かって歩き、到着と共にハイライトが終了。下山の行程に関しては終わった後に帰らなきゃいけないから…仕方ないから歩く感じがしてしまうのです。そして、それが地味に辛い。下り坂を歩くのが嫌いなので、目的地が山頂から駐車場になった途端に足が重くなるのが不思議です。

岩山を歩いている女性

中程度の精度で自動的に生成された説明
「高尾山(たかおやま)」の東展望台はいわゆる「映える」スポットかと思われます。この後下山しました。

そのような理由から、「目的地が最後にある”古道歩き”はするけど、山頂で終わった感じがしてしまう”山歩き”はしない」というイマイチ説明しづらい好みの上で、歩きに行っていたのですが、入部と共になんとなく避けていた登山をすることとなってしまいました。

低山登山部は平日の部活動もあるので、土日がお仕事のために参加できず、うらやましく見ているだけの私でも参加ができます。みんなでワイワイ話ながら歩くのは思いのほか楽しく、月に1回ぐらいですが次はどこに行くのだろう?と楽しみにしています。そのうえ、毎回いろいろな方が参加します。一緒に歩いて同じ道のりを共有することで、仲良くなれるのも楽しいです。
熊野古道へ行くのと合わせて、登山部入部で歩きに行くことがさらに増えました。上手に歩かないと、体中が痛くなって後日使い物にならなくなるので、ゆっくりゆっくり歩いています。自分のペースも最近では分かってきました。

岩の上に立っている男性たち

中程度の精度で自動的に生成された説明
「三ツ星山(みつぼしやま)」にて撮影。自分が参加できないときも写真が共有されます。行程が辛いときはリアルタイムで心境が送られてくることも(笑)

そんな低山登山部ですが、最近Facebookページを立ち上げたとのこと。参加者は田辺から行ける低山の情報を共有し、都合が合えば知らない山に登りに行こう!ということです。現在、絶賛メンバーを募集しております。
今のところは活動も日帰り範囲です。お気軽にみんなで遊びに行けるような部活動になるとよいなと思っています。ぜひ興味がある方は参加してくださいね。玄人好みというより、やってみたい!と言う方は、仲間ができるかも~♪

紀伊半島は山深いエリアではあるのですが、1,000メートルを超える山があまりなく、ほとんどが低山なのです。なので、目的の山は選び放題です!次は一体どんな山行きになるのでしょうか…ゆるゆると活動していきたいと思います。

たなべ低山登山部(仮)
https://www.facebook.com/tanabelowmountains

写真提供全て竹林陽子さん。ありがとうございました!

この記事を書いた人

並木 真弓さん

千葉県から熊野古道が好きすぎて地域おこし協力隊として移住。住んでるからには、真剣に取り組まずゆるゆる歩きたくて、いろんなコースを模索中。野菜を育てたいが、マメでないので毎回うまく育たないのが悩み。最近やってみたいことは、適当な装備で楽しめる地味キャンプと釣り。