新茶の香りに癒される時期になりました。

Writen by 杉原 功修さん

立春の日から「八十八日目」であることからその名がついた「八十八夜」。
その年によって日にちが変わり、今年は、5月2日が「八十八夜」にあたるそうです。
立春や春分といった「二十四節気」を補完するものとして、言いならわされてきた「雑節」の一つです。
農業中心の昔ちょうどこの頃が種まきや田植えの準備、茶摘みなど春の農作業を行う時期にあたっていたからで、その後直ぐに「立夏」になることもあり、昔の人びとはこの時期を「夏の準備を始める目安」ととらえていました。
私の住む大塔の気候はお茶栽培には向いているそうで、共同で自家用を作るため里山や庭で茶摘みをする姿が見られ、茶葉を天日乾燥する風景がささやかな風物詩です。

この時期積んだ茶葉を乾燥する風景がみれます。

お茶の葉は、冬の寒い時期に養分を蓄え、春に少しずつ芽を出し始めます。
いち早く芽吹いた茶葉を収穫してつくった新茶(一番茶)は、その後に摘まれる茶葉よりも栄養価やうまみ成分が多く含まれているそうです。
昔の人びとは経験的にそれを知っいるので、「新茶を飲むと病気にならない」「八十八夜に摘まれたお茶を飲むと長生きできる」などと言い伝えられているからです。
私の庭にも2本お茶の木があり、移住以来毎年僅かですが新芽を取ってお茶にします。

2本のお茶の木なのでホンの少しです。

生葉をラップに包み電子レンジで1分程”チン”、揉んでホットプレートを保温にて茶葉を広げます、表面が乾燥して来たらまた揉みます。

3回程度の量ですが新茶の香りは市販のものとは違います(自画自賛です)。

これを5~6回程して天日乾燥させます。
庭の2本の木では3回歩度で無くなる量ですが、新茶の香りに癒されます。
移住してから私にとっては大切な時期、時間となっています。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。

茶摘女ではなく茶摘男で新芽を。。
この記事を書いた人

杉原 功修さん

大阪八尾市から移住して3年になるUターン組です。畑仕事を中心に趣味の帆船模型作り、アマチュア無線、真空管ラジオ・アンプ作りと田舎生活を満喫しています。暮らしを中心に田舎の良さをお伝え出来ればと思います。