移住って「旦那さんの仕事」がメインなのですか?

Writen by あこさん

移住に伴う一大事として、「仕事」は外せないですよね。
我が家の場合、田辺市への移住を検討すると同時に、田辺市での夫の仕事が決まったということもあり
それがトントンと移住を実行に移すきっかけになりました。

「移住する」と周りに伝えると、「旦那さんの仕事は!?」「旦那さん今の仕事辞めるん!?」「旦那さん転職するん!?」
皆さんお気づきでしょうか。
「移住する」となると「旦那さんの仕事」が一大事として取り上げられることを。
更に移住に協力して下さる方々も、まずは「旦那さんの仕事」を一生懸命にサポートして下さります。
もちろん「奥さんの仕事」も気にはかけて下さりますし、移住してきた当時は息子も1歳半で、
まだ保育所や幼稚園にも行かせていなかったので尚更かと思いますが。

しかし私はその点に関して、あれ?あれれー?そうなのねー!そうかー!という日本社会の構図を思い知ったのです。
私は移住のタイミングが前職からの育休中だったので、移住に伴い私自身もキャリアチェンジを考えるタイミングでした。
こちらに移住してくることを私も希望していたので、どうしてくれるのさ、私の仕事は…!というような感覚はなかったですが(笑)
さあ、どうしていこうか、というのは私も夫と同じだったのです。

移住後、夫は新しい土地で新しい仕事、新しい出会い、毎日がとても充実しているようでした。
私はというと、我が子の成長に魅了され、育休期間が終了しても
子どもを幼稚園に行かせるまでは働きに出ずに一緒にいようと決めました。
毎日育児の日々です。

新しい土地で友達も作らず、来る日も来る日も子どもと一緒にいる私を夫は心配しているようでした。
しかし私はその時期、日々小さな子どもの大きなエネルギーに心も体も奪われて、余力が残っておらず
そのような気分にならなかったのです。新しい友達を作らねば、というような焦りもありませんでした。
そして移住してきてから、兵庫や大阪、奈良から友人たちが代わるがわる訪ねて来てくれたので
寂しさをあまり感じなかった、というのもあったのだと思います。
田辺市街地という場所が、大阪近辺から遠すぎず近すぎずの距離に位置するということもポイントだったかもしれません。

思い起こせば、移住してからの1年間は、夫は仕事を中心にアクティブに動く「動」の時期だとしたら、
私は家にこもる「静」の期間であり、全く異なるフェーズを生きていたように感じます。
あっという間に1年が過ぎ、息子を幼稚園に通わすタイミングがやってきました。

さていよいよ「奥さんの仕事」も考える時期です。

~続編に続く~

この記事を書いた人

あこさん

和歌山県串本町出身。2018年に兵庫県から田辺市にJターン。 夫婦で漠然と「いつかは田舎暮らし」を思い描いていましたが、 息子が生まれたことが後押しとなり、今に至ります。 海が大好きな私と、山が大好きな夫、そんな私達が辿り着いたのはここ田辺市。 田舎の良さと、地方都市の魅力、両方が味わえる市街地で育児を満喫中! 田辺でのたくさんの「ここち良いわ〜」をお届けしたいと思います。