秋の川の風物詩「せぎ漁」が始まりました。

Writen by 杉原 功修さん

秋になり大塔地域のあぜ道には彼岸花(曼殊沙華)が綺麗に咲いています。

地域に流れている日置川に秋の風物詩である「せぎ漁」が始まりました。
石や木、ササ竹などを並べて使った「せぎ」(堰)を作って産卵のため川を下るアユをせき止め狙うもので、漁期には決まりがあるそうです。

これは、大塔地区や本宮町などで行われているで伝統漁法で、他に古座川町ではササを等間隔に立てて行う「ササ立て漁」もあります。
川の近くでアユに気づかれないように、せぎに入ってくるのをじっと水面を見つめて待っている「間(ま)」がなんとも言えず、近くに来たらアユに目掛けて網を投げます。
アユが川を下るのを完全にせき止めてしまわないよう、「せぎ」の作り方にも注意するのと、簡単に流されないように川の流れを見て固定方法に工夫したりと、設置に2日程かかるそうです。
台風や大雨等で増水後には修繕も必要になり、再度杭を打ち込等をして作り直すそうでこれが一番疲れると言っておられました。

大塔地区では「せぎ漁」が終わる頃に秋と冬のバトンタッチとなります。
それまで秋の山の幸、川の幸を楽しみたいと思います。

最後まで読んで頂いて有難うございます。

この記事を書いた人

杉原 功修さん

大阪八尾市から移住して3年になるUターン組です。畑仕事を中心に趣味の帆船模型作り、アマチュア無線、真空管ラジオ・アンプ作りと田舎生活を満喫しています。暮らしを中心に田舎の良さをお伝え出来ればと思います。