山を散歩すると不思議なものが。。。?

Writen by 杉原 功修さん

三月に入り三寒四温の文字通りの気候に山里がなっています。
暖かい日は梅の花やその香りに誘われて遠くへ散歩へ出るのが楽しみとなります。


途中、良く杉の丸太を切り抜いた物をよく見ます、これは地元の方が作り設置しているもので蜂の巣箱です。


蜂でも、二ホンミツバチの蜜を取るためのもので前に作り方を見せてもらうと短く切った杉の丸太の中心部を道具でくりぬいて行き、内部を焼いて下に二ホンミツバチだけが入れる小さい入口を作り上の蓋を作って完成です。


なぜ、入口を小さくするのかを聞くと天敵のスズメバチが入れないようしているそうで「その寸法は?」と聞くと「経験と勘や!」だそうです。
取れた蜜は、江戸時代頃から「熊野蜜」と呼ばれ非常に評価が高かったそうで、調べてみるとここ大塔では明治から昭和初期頃まで農作物以外では大事な収入源となっていました。
作った巣箱を設置するのですが、これが一番重要です。
古老に聞くと「西日が当たらず風通しが良く、他に巣箱がない所が一番いい。蜂は暑さが嫌いで、他の巣箱があれば入らないんや、山を歩いて探すと、ここや!と感じる所がある。これは経験と勘やで」でした。
私も一つ作りたいと思うのですが。。経験と勘がないので。。移住するのが遅かったみたいですね~。
前に一度蜜をいただいたのですが、確かにスーパーで売っているものとは違うのは直ぐに判りました。
美味しいものを美味しいと感じるのは「経験と勘」は要らないみたいです。
最後まで読んで頂いて有難うございます。

この記事を書いた人

杉原 功修さん

大阪八尾市から移住して3年になるUターン組です。畑仕事を中心に趣味の帆船模型作り、アマチュア無線、真空管ラジオ・アンプ作りと田舎生活を満喫しています。暮らしを中心に田舎の良さをお伝え出来ればと思います。