我が家のNewステージ
〜龍神での中学校生活始まる〜

Writen by さとこさん

この4月から長男が中学生になりました。
龍神には保育園が3つ、小学校が4つ、中学校が1つあります。
保育園は同じで小学校で離れてしまったお友達と、中学校で久々にクラスメイトになりました。村内陸上大会や修学旅行などで年に一回は顔を合わせていたこともあり、結構あっさり「下の名前」で呼び合う仲になって一安心しています。

今年の龍神中学校の1年生は18人。もちろん全学年1クラスづつ。制服も山奥なのに可愛くてまるで高校の制服の様です。カバンも自由。髪型も比較的自由。
ヤンキー全盛期、自分のうん十年前の中学時代には、ちょいワル生徒しか付けていなかった「裏ボタン」も、悪気なく使用しているらしいです。メッセージ性のある「裏ボタン」は、さすがに「押忍」や「夜露死苦」ではなく「龍神」だったりします。。
いや・・「龍神」?
知らない人が見たらヤンチャ的メッセージでびっくりするかもしれませんね。実はただただ中学校の名前なのですが。

しかし、この人数の少なさからもわかる様に、部活動にはちょっと不自由なところがあります。
私の中学時代なら花形だったバスケ部やバレー部はありません。現存する部活はサッカー部・陸上部・野球部・卓球部・軟式テニス部です。卓球部、テニス部に関しては去年まで女子部でした。

この様に、男子が入る部活がとても少なく、また、文化部が一つもないことに最初は大きな疑問がありました。
息子はスポーツは嫌いではないけど、できるなら文化部、でも本当は卓球部に入りたい、という思いでした。「無いなら作ればいい」と言う意見もありましたが、コロナの影響で学校説明会もなく、学校側に提案・相談できるチャンスはありませんでした。
部活に期待ができない中学生活大丈夫かな、と心配しながら入学式後の部活見学。
女子だけの卓球部をのぞいて「男子はダメなんですよね?」とダメ元で聞いてみたら「え!大歓迎です!大丈夫ですよ!!」と言うお返事をいただきました。なんと今年から男子がOKになったということでした。息子も大喜び。
でも、先輩は全員女の子です。
私「先輩も全員女子だよ?1年生でも男子一人かもよ?」
息子「別にいいよ。男子が入れるなら、僕は卓球部に入る」
私のうん十年前の中学時代なら、女子の中で男子一人というのは結構なメンタル強さを必要としたはず。それは、大きな学校だったから、男子と女子を分けた教育だったり遊びだったりしたからかもしれません。でも、息子は小さな小学校出身のため、男女あまり隔たりなく生活してきて、遊んできて、「男子だから、女子だから」という差別なく育って来たのだと思います。彼の中では「女子の中に男子一人は違和感」という思いは、当たり前の様に生まれないのでしょうね。「ああ、私の中学の頃より大人だなぁ」としみじみする母でした。

登下校は、小学校と変わらずドアtoドアでスクールバスですが、50分間をバスの中で過ごします。大抵は爆睡するか野鳥を探しながらの登下校の様ですが、今後はイヤホンで英語のリスニングの勉強できるだとか、通学時間の有効活用を考えていただけたら、有意義な100分になるだろうな、と思っています。

このように新しい生活が始まりましたが、あっという間の3年間のはずです。龍神っ子は高校から寮に入るなど、親元を離れるのがあたりまえ。
息子と家に住めるのは、残りたった3年かと思ったらより一層、健康第一家族円満で過ごしていきたいと思います。

この記事を書いた人

さとこさん

埼玉県出身。3年間の海外生活以外は実家を出たことがない。 子供英会話講師など英語に関わる仕事を続けて、友人の紹介でテレビ番組の翻訳業務に就き、テレビディレクターである今の夫と結婚。東京でのママ生活を満喫していた。ところが、2012年夏、夫の「龍神村へ移住したい」の一声で当時2歳の息子と3人の移住決定。今は長女にも恵まれ、親族も友達もいなかった関西の、しかも山奥での私の暮らしが続いている。