夏も近づく八十八夜〜♪

Writen by 河原田 由香さん

今年も茶摘みの季節がやってきました。

私たちの住む集落は茶栽培が盛んだったようで、集落中に茶畑があります。

昔は22世帯だったのが今は5世帯に。
耕作放棄地だらけで、3年前から茶畑を管理させてもらっています。

この辺りのお茶は、茶葉を摘んで、薪火で煎り、揉んで、天日干しする、釜炒り番茶です。

大きな釜で炒ります
炒ったあと、我が家は機械で揉みます
天日干しの様子

私はお茶が好きだったので昔からよく飲んでいたんですが、お茶というと緑茶のイメージだったので、初めて飲んだ時は緑茶でもないし、ほうじ茶でもないし、なんだか不思議な感じでした。

でも『自然な味で身体にしみてホッコリするなぁ』という印象でした。薪火で釜炒りするので香ばしい香りがするし、紅茶のような甘い感じもあって美味です。

自分たちで作るようになってから毎日飲んでいるので、このお茶が我が家の定番になっています。

煮出しも水出しもどちらも美味しいし、こちらではポピュラーな茶粥もこのお茶で炊かれます。おじいさんもおばあさんも、80歳になっても90歳になってもちゃんとお家でお茶を沸かしていて、それが健康の秘訣なんでしょうね。


今年はまだ10か月の次女を抱っこ紐で抱っこしながら、ちょっとしかお手伝いできなかったけど、家族で団結!
美味しい一番茶が出来ました。

10か月の次女と一緒に畑仕事

炒りたての茶葉が美味しそうに見えたのか、10か月の娘は目を輝かせてパクパク食べていました(笑)

茶葉は栄養満点だからいいね〜!


ステイホームな時間が長いので、茶葉を使ってスイーツも作ってます〜

煮出したお茶にゼラチンを入れて固めてお茶ゼリーを作って、黒蜜ときな粉をかけると、わらび餅みたいに。あと、細かい茶葉を使って、お茶のパウンドケーキとか。

色々応用できて美味しいですよ。

田辺に来て、いっぱい美味しいものに出会っているけど、娘が『やっぱりお茶が美味しいなぁ〜!』っていつも言ってくれて、母はとても嬉しいのです。

お茶作り楽しいので、来年からはワークショップみたいにして、色んな人に茶摘み体験してもらおうかなと企み中です!

この記事を書いた人

河原田 由香さん

3年前に大阪の和泉市から移住。 主人と2人の娘の4人家族です。 アウトドア、音楽鑑賞、のんびりしたりするのが好きです。和歌山に来てから美味しいもの食べ歩くのが楽しいです。 茶畑を貸していただきお茶を栽培しています。 子育て真っ盛り、ママ、主婦の視点から、山奥の秘境度抜群の三川の田舎暮らしを発信していけたらなと思っています。